熱線除毛機で、毛を焼き切る
熱線除毛機(サーミコン式除毛機)とは、発熱した線でムダ毛を焼き切る除毛マシンのことです。
見た目は電気シェーバーや電動毛抜きとよく似ていますが、ヘッド部分に熱線が組み込まれていて、スイッチを入れると加熱する仕組みになっています。
日本では熱線除毛機の人気シリーズ「ノーノーヘア」を開発したヤーマンが特許を取得しており、類似品はほとんど存在しません。
熱線除毛機の良いところ、悪いところ
良いところ
仕上がりがチクチクしない
熱線でムダ毛を焼き切ると、毛先が丸く処理されます。
カミソリで剃った時のように先端がとがらないのでチクチクせず、なめらかな状態に仕上がります。
黒い点が残らず、見た目にもきれいなところがうれしいですね。
コンパクトで使いやすい
熱線除毛機の本体は女性の手にもすっぽりおさまるようなコンパクトサイズ。重さも軽く、あちこちに使っても腕が疲れません。
電源も充電式なので、コードも邪魔にならず、いつでも好きな時に、好きな場所でムダ毛を処理できます。
悪いところ
ヤケドのリスクがある
熱でムダ毛を焼き切るという構造上、ヤケドのリスクはゼロとは言えません。
もちろん、熱線部分が肌に触れない作りにはなっていますが、強く押しつけたり、皮膚にしわが寄っていたりするとヤケドしてしまう可能性があります。
熱そのものも肌に負担をかける原因になるので、肌に優しい処理方法とは言えません。
きれいに仕上げるのはむずかしい
家庭用脱毛器ということで出力をおさえてあるせいか、一度ではムダ毛をきれいに除毛できません。
使用する時も、角度が悪いと熱線が出てこないことがあり、処理ムラの原因になっています。
慣れればある程度コツはつかめますが、初心者がツルツルスベスベに仕上げるには時間がかかりそうです。
値段が高い
熱線除毛機の値段は商品によってまちまちですが、平均で2万円前後とやや高額です。
購入後は充電するだけで使えますが、付属のサーミコンチップは消耗品なので、長く使うとそれなりのランニングコストがかかってしまいます。
ニオイがきつい
熱線でムダ毛を焼き切る時、タンパク質を燃やした時特有のニオイがします。
換気しながらやればニオイはおさえられますが、密室でお手入れするときは部屋中が臭くなるので要注意です。
どんな部位に向いてる?
向いているところ
腕や足など、幅が広くて平らな部分の処理に向いています。
誰かに手伝ってもらえるなら、背中のお手入れにも役立つでしょう。
向いていないところ
角度が合わないと熱線が出てこないので、脇やヒジ・ヒザまわりなど、凹凸のあるところには不向きです。
また、熱線が触れる部分しかカットできないため、ムダ毛が直接見えない部分に使うのはむずかしいでしょう。
熱線除毛機を使ったムダ毛処理の方法
基本的な使い方
1.本体を準備する
熱線除毛機にサーミコンチップをセットしたら、電源を入れます。
出力レベルを調整できるので、処理する部位に合わせて選びましょう。
2.ムダ毛を処理する
肌に対して垂直にあて、肌の上をゆっくり滑らせます。
動かす方向は体の外側から中心に向かって、一方向が基本。ムダ毛の抵抗を感じず、なめらかになるまで2~3回ほど同じ場所で動かします。
3.ムダ毛と取りのぞく
付属のバッファーを使って、肌に残った毛クズを取りのぞきます。円を描くようにくるくる回しながら動かすと、細かい毛もきれいに取りのぞけますよ。
4.アフターケア
肌をうるおすローションを塗り、皮膚の乾燥を防ぎましょう。
上手に除毛するためのアドバイス
一定のスピードを保って動かす
熱線除毛機は取り扱いがむずかしいもの。速く動かしすぎるときれいに焼けず、逆に遅すぎたり、途中で止めたりすると、熱でヤケドしてしまうおそれがあります。
ノーノーヘアの場合、本体についているシグナルライトが点灯するタイミングに合わせると、一定のスピードを保ったまま動かせるので、参考にしてみましょう。
毎日の使用はNG
熱線除毛機が発する熱は肌に少なからずダメージを与えるので、毎日使うのはNG。
一度処理したら最低でも2日間は空け、肌を休ませることが大切です。
使用後はクールダウンを忘れずに
熱にさらされた肌は炎症を起こしやすくなっているので、処理後はアイスノンや氷などで十分に肌をクールダウンさせましょう。
アフターケアに使うスキンケアローションをあらかじめ冷やしておけば、肌の冷却と保湿が同時にできて一石二鳥です。
熱線除毛機を選ぶポイント
国内で販売されている熱線除毛機は少なく、シェアをほぼ独占しているヤーマンの「no!no!HAIR」以外には、有限会社405が発売している「depiTime」くらいしかありません。
両者のサイズや除毛力、価格に大きな差はないので、デザインで選んでもほぼ問題ないでしょう。
depiTimeには過剰発熱を防ぐヒートストップ機能や、オートオフ機能が搭載されているので、初めての方はこちらを選んだ方が安心できるかもしれませんね。